大部屋でボッチ
入院して約3週間、産科の患者なのに口腔外科やら胃腸外科病棟で生活し、心細い思いをしながらやっと産科病棟に戻って1週間。
甘かった。
ここ女の園だった。
古株の女性達と同室（in大部屋）になるも、何かをミスったらしく、輪に入れていない。
天気良いですねーとか、美味しいですねーとか、何でもないことちょっと話せれば良かったんだけど。
いや別にいいんですけど。
自分そーゆーの余裕だと思ってて、うっかりつまづいちゃってビックリしてるだけだし。
全然泣いてなんかいねーし。
まじ全然泣いてねーし。
あああ。
あああああああ、おうち帰りたい。
おーうーちーかーえーりーたーいー。
そんな日々の中、友達、元の職場の先輩、お世話になってたエステシャンさんから、それぞれ本当に優しいメールやLINEをいただきました（この状況を知らせてもいないのに）。
旦那くんも実家の母も、私のモチャモチャした電話に付き合ってくれて。
充分恵まれているはずなのに、何故こうも心が揺れるのでしょう。
マタニティブルーで済む話しかもしれないけれど、この機会に強くなりたい。
元職場の先輩2名様からのメール&LINE。
お二人とも私の体調を気遣ってくれた他、お一人は彼女の次年度の更新（私達は年度契約の非常勤職員でした）が決まり、私の復帰も期待してくださっているとのこと。
もうお一人は夏に出産予定日の妊婦さんで、胎動の喜びや、大きいお腹を抱えてお仕事を頑張っていること。
…私は転職してすぐ妊娠してしまい、彼女達も家庭があるため、勤務後や休みの日などプライベートで関わりはまるでありませんでした。
（もちろん仕事では滅茶苦茶お世話になってぃした。）
なのに、何のメリットも無いはずの私に、優しさオンリーの連絡をくれる…。
エステシャンさんからのメール。
『いつも何処か不安で、自信が無く、心がザワついていた大友さん。
（お子さんが産まれるのだから）もう不安な気持ちを振り払い、勇気を出す時ですよ。
不安を振り払って空いたスペースに、今度は家族全員で幸せになる覚悟を持つ事が、これからの大友さんに必要な事で、まさにタイミングの時です。』
彼女がこの状況を知っている訳でも無いのに、励まされてしまいました。
そして今日は、友達がまたお見舞いに来てくれて。
彼女は彼女で色んなことに心揺らされていて、そして私も漸く初めて、この状況を人に打ち明けることができて…。
お互いについてタハハと笑い。
それでも夜になると、不安で孤独で泣きたくなってしまいます。
学生時代や社会に出たばかりの頃ならいざ知らず、今年でもう35歳(!)になるのに。
誰だよ高齢妊婦は精神的に安定しているって言ってたやつ。
これは母親になるための、最後の試練なんでしょうか。
そしてどうでもいいけど「神様は乗り越えられる試練しか与えない」と言い出したのもどこのどいつなのか。
最愛の人を酷い状況で亡くした方の前でも、その言葉が吐けるのか。
話しがズレた。
なにはともあれ、お腹の子はあと1週間で誕生します。
しかしまさかのボッチ体験で、この大部屋から抜け出せるのなら、帝王切開どんとこいとさえ思っている私もいる。
神様がいるとしたら、なんつー采配なんだよ。
もっと他にやり方あるだろ。
振り払うこと、勇気を出すこと、覚悟を持つこと。
タイミングの時。
…少なくとも、今優しくしてくれている人達を大事にしなければ。
敬意を持って。
メンタルあっちこっち
昨日は友達がお見舞いに来てくれました。
2時間の面会時間もあっという間、ここ最近の彼女のいろんなエピソードに入院して始めて大笑い。
とっても楽しくて、今夜はぐっすり眠れそうだなぁ…なんて消灯時間になるも全く眠気が来ず。
目を閉じても、ベッドの角度をこねくり回しても、フロアを彷徨い歩いても何しても…
結局、真っ暗な病室で視力が悪くなるのも余計眠れなくなるのも覚悟で、スマホでしょうもない記事をダラダラ読み…
ようやっと寝たのは、午前2時くらいだと思います。
その間も腹の子は昼間と変わらず、30分置きに母親の膀胱や肋骨を蹴りまくる。
私が起きてるからこの子も寝れないのかと、痛みを我慢しながらも罪悪感パ無い。
起床時間に起きられないかなとも思ったけど、そこは覚醒。
そもそも入院前は0時寝の5時半起きだったから、余裕なのか私の体？
かと思ったら、看護師さんから「大友さん金曜ベッド移動聞いてます？次は何処かわかりませんけど、新しい患者さん来るからここもいっぱいになるんですよねー」とのお言葉。
聞いてませんし、入院して十数日で既に今4部屋目ですし、うち2部屋産科ですらないし、てゆーか病院に居場所が無いならおうち帰りたい。
猫さんに会いたい。旦那くんに会いたい。
入院している病院は地元でも屈指の大病院で、常に満床です。
低置胎盤は何かの拍子に大量出血の恐れがあり母子共に非常に危険な状態になるため、もしそれが病院内で起これば早急に対処可能にて、出産まで安全確保のための管理入院です。
居させてもらえてありがたい。
わかっちゃいる。
でもなんなんすかね、自分、マタニティブルーなんでしょうか、寝不足だからなんでしょうか。
看護師さんが出て行った後、涙がボロボロ溢れてきちゃって。
自分はいらない子なんだ、胃腸科に産科の患者なんて面倒だよね、てか産科だって陣痛来てる人優先だよね、何週間もゴロゴロするしか能が無くてごめんなさい、旦那くん風邪ひいてるのに何もしてあげられなくてごめんなさい、猫さんさみしがらせてごめんなさい、腹の子さんこんなお母ちゃんでごめんなさい…
とかの思いがドッと押し寄せて、ベッドのカーテンの中で声を押し殺して泣きました。
入院て、メンタルにくる。
旦那くん、今日はガラガラ声ながらも出勤したらしく、夜はちょっと電話で話せました。
声を聞いたら、今度こそちょっと元気出たかも。
今夜は眠れると良いなー。
結婚記念日
今日は結婚記念日でした。
1年目！
すごい！なんだかんだ1年！
いろいろあったな〜。
去年の今日は確か日曜日で、役所の守衛室のお兄ちゃんに婚姻届を提出。
確かその足で、記念になるように西暦の入ったワイングラスと、猫の日なので旦那くんの連れ猫様に敬意を示すべく、ルクルーゼのエサ皿を買ったのですよ。
ほれからねー、あっしの職場が年度末で事業停止になるまで週末婚して、4月になって同居して、新しい職場で働き始め、結婚式の準備して挙げて、そうこうしてるうちに1年後…なんか自分入院してんのね。
低置胎盤でスッサンまで管理入院。
帝王切開決定。
入院して10日くらい。
スッサンまであと20日くらい。
姉からのLINEで、今日が結婚記念日だって気付いた。
びっくりして、風邪ひいて仕事休んで家にいる旦那くんにLINEしたら、
「なんてこった！猫の日でもある！」
って、うちのサビ様の最新画像をくれました。
そして「寝るー」との文字列が来たのを最後に連絡が無いあたり、彼はもう眠っているのでしょう。
うん、風邪だし。お大事に。
大きな運命の分かれ道や、日常の些細な驚愕まで、人生は本当に何があるかわからないなーと思ったので、本当は今夜は旦那くんと電話でお話ししたかったのに出来なかったので、ブログを始めました。
