ある日いきなり心音無くなってたらどうしよう
妊娠中期くらい、まさか自分が長期入院をするなんて思わなかった頃、当時ドラマ化もされ話題になっていた鈴ノ木ユウさんのマンガ「コウノドリ」を大人買いしていました。
好きなブログで「勉強になる!」とプッシュされていて、初産で何が分からないのかさえ分からなく不安だった自分のために、プラス、旦那くんにも読ませて、よくある「妊娠に無理解な夫による無神経な仕打ち」を回避しようという下心でした。
で、結果すごく面白くて勉強になって、旦那くんと先を争いながら既刊12巻一気読みをし、病室にも持ち込みました。
(以下ネタバレあります。)
妊娠と出産にまつわる感動あり笑いありのいろんなエピソードの中で、別格で怖かったのが
「ある日いきなり胎児の心音が無くなる」
です。
早産の可能性ありで入院中の妊婦さん。
病院の管理下で毎週エコーの他、毎日心音も計測され、万が一の早産に対しても万全の準備がされてる中、ある日の計測で昨日までしっかりあった心音が無くなっている…。
つまり、赤ちゃんが何の前触れも無く、お腹の中で死んでしまっている。
死んでしまってる事実があるだけで、これまで全く予兆も無く、赤ちゃんの解剖でもしなければ死因は不明(しかも解剖すれば必ずわかるわけでも無い)。
これ1番いっちばん断トツで、どうしようも無いエピソード。
他にもいきなりの交通事故で母体死亡や、実は甲状腺異常があって母子共に…なんて残酷な話しはあるんですが、これらはまだ後出しジャンケンを承知で「出歩かない」「しっかり検査」とかなんとかイチャモンは付けられるんですよ。
でもこのパターンだけは、どうしようもない。
さすがの鴻鳥先生も何にもできない。
泣き声を聞かせてくれない赤ちゃんの分娩…
隣の分娩室から聞こえてくる元気な産声…
何これ。
こんな残酷な話しフィクションだと思いたいけど、胎動を感じてからお腹の中で赤ちゃんが死亡する例は1000人に2人くらいあるとのこと。(「Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」日本産科婦人科学会 監修 ←病棟の廊下にあった本)
入院していて唯一の安心は、何かあってもすぐ側にお医者さん達がいること…なのに。
なーのーにー!
絶賛妊婦中!な自分にとっては、どんな怪談より恐ろしく、このエピソードを思い出す度そっとお腹に手を当ててみるのです。
予防のしようの無い不幸であれば、気にするだけ損だと、なるべく考えないようにしているのですが…
これが広告部分だけなのに、またしても、ある日心音無くなってる系!
「昨日みたいにお腹を蹴ってよ!」ってマジ勘弁して。
幸いにして現在のところ、私のお腹の中にいる人は⒉30分置きに激しい家庭内暴力を繰り返してくれています。
帝王切開予定日は今週3月11日金曜(震災の日!)。
後4日持ちこたえてくれ!
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